生活習慣の改善(禁煙、減塩、肥満・運動不足の解消、節酒など)は腎臓を守る基本です。
最近注目されているメタボリックシンドロームでも、CKDが起こりやすくなることがわかっています。
医師から特に運動制限の指示がない方は、週2回程度30分以上持続して軽く汗をかくような運動を行いましょう。(例えば一つ手前の駅で降りて歩くなどの工夫)
また食事に気をつけましょう。塩分の摂りすぎは血圧を上げ、腎臓の働きに悪影響を与えます。塩分は1日6g未満を目標にして、塩分の多い食物は控えるようにしましょう。
日本酒で1日約2合以下にして、大量飲酒は避けましょう。
例)ビール(アルコール度数5度)なら500ml缶2缶、ウイスキー(アルコール度数43度)なら約220ml
喫煙は腎臓に密接に関係している心臓、肺に悪影響を及ぼすだけではなく、腎機能も低下させることがわかっています。禁煙を強く勧めます。
腎臓の機能が低下してくると、食事で摂る塩分や水分を制限する必要が出てきます。体内に塩分が過剰にたまってくると、さらに水分が排泄されなくなります。また、水分が過剰にたまると、むくみの原因となります。
しかし、極端に水分を摂らないことも、脱水を引き起こし、CKDを進行させてしまう可能性があります。
基本的に、塩分の十分な制限を行っていれば、水分をある程度摂っても問題ないと考えられています。摂ってもよい水分の量については、主治医と相談してください。