東京都とビール酒造組合では、令和元年度に女性の飲酒について改めて考えていただくきっかけとなるよう、「女性のお酒あるある川柳 in TOKYO」と題して、
タレントのいとうあさこさんをイメージキャラクターとして、女性のお酒にまつわる体験談を川柳形式で募集しました。
応募総数1,328作品の中から、4作品を受賞作品として決定し、令和年12月13日に表彰式を行いました。
東京都知事賞 | ビール酒造組合賞 | いとうあさこ賞 |
●授乳中の飲酒はいけません。 授乳中のお母さんの飲酒は、母乳を通じて赤ちゃんにお酒を飲ませることになります。離乳した後も、自分に合ったお酒との付き合い方を身に付けることが大切です。 | ●お酒を飲むなら料理も一緒に。 お酒を飲みながら料理も一緒に食べることで、急激な血中アルコール濃度の上昇を抑えることができます。おつまみは、脂肪や食塩の多いものを控え、栄養バランスと食事量を考えながら、飲みすぎに気を付けることが大切です。 | ●女性は男性よりもお酒に弱い。 一般に、女性は男性に比べて体脂肪量が多く、水分量が少ないため、飲酒時の血中アルコール濃度が高くなるともいわれています。適度な飲酒量を守るなど、自分に合ったお酒との付き合い方を身に付けることが大切です。 |
特別賞 | 佳作 | ||||||||
●自分に合った飲み方を知る。 お酒に対する強さ(アルコールを分解する力)には個人差があります。例えば、2杯目以降はノンアルコールに切り替えるなど、自分にとっての適度な飲酒ベースを知り、自分に合ったお酒との付き合い方を見つけることが大切です。 |
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一般に、女性は男性よりも体脂肪が多く、その分体内の水分量が少ないため、同じ飲酒量でも血中アルコール濃度が高くなってしまうと考えられています。
また、アルコール代謝能(アルコールを分解する力)も平均すると、女性は男性よりも低いため「より少ない飲酒量」「より短い時間」で血中アルコール濃度が増加する傾向にあります。
女性の適度な飲酒量は男性の1/2から2/3くらいとされていますので、注意が必要です。
1日当たりの純アルコール摂取量が、成人女性で20g以上、成人男性で40g以上の飲酒を続けていると、様々な健康問題のリスクが高まると言われています。
なお、通常のアルコール代謝能(アルコールを分解する力)を有する日本人における「節度ある適度な飲酒」の量は、1日平均純アルコールで約20g程度とされています。
ただし、一般に、アルコールの影響を受けやすい女性や高齢者、お酒に弱い人は、より少ない量が適当であり、飲酒習慣のない方に対しては、この量を推奨するものではありません。
女性の社会進出に伴って、女性がお酒を日常的に楽しむ姿が次第に増えてきました。
お酒を楽しく飲むことは良いことですが、一般的に女性は男性に比べてお酒に弱い体質です。自分に合ったお酒の飲み方を知ることが重要です。
都道府県健康増進計画である、東京都健康推進プラン21(第二次)の中間評価において、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合は、男性と比べて女性は悪化傾向にあります。国と比較しても、都は女性の割合が高くなっていることが分かります。
生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している女性の割合を減らすため、節度ある適度な飲酒量や飲酒による健康影響等、女性に対して飲酒に関する正しい知識を普及啓発するための啓発冊子を作成しました。